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全経上級165回原価計算問題2について - tkpa2
2019/08/18 (Sun) 09:08:46
いつもお世話になっています。
無料動画にあります「業務的意思決定」の全経上級165回原価計算問題2について、お尋ねします。
その中の問3ですが、(1)(2)案の差額原価の差を求めるにあたり、先生の解説には、当月の材料投入量の差だけを求めています。解説での解答は(1)案の294000円節約です。
確認したいのは、問題文にもあります、月初の材料費用を一緒に加味しないのでしょうか。この場合だと(2)案74000円です。この後の問4・5にも影響してきます。
ご教示よろしくお願いします。
Re: 全経上級165回原価計算問題2について - 東北
2019/08/19 (Mon) 19:46:39
お疲れ様です。
以下、自分なりの解釈を書きます。
差額原価ですが、前提が2つあります。
①将来の原価であること
②代替案の間で発生額が異なること
>月初の材料費用を一緒に加味しないのでしょうか。
①の前提の通り、差額原価は「この案を採用したらいくら支払う必要があるか?」を計算します。
「手持ち」は「すでに支払っている」ので、差額原価の計算からは除外(埋没原価)として取り扱います。
よって、本問での「手持ち材料の払出単価」はダミー(引っかけ要素)ということにはなります。
ただ気をつけたいのは、その数字は本問(差額原価の計算)に関係ないというだけであって、意思決定の判断材料に全く使わないという話ではありません。
差額原価は意思決定の資料としては非常に重要なものではありますが、差額原価は意思決定に対して「唯一」でも「絶対」でもありません。
「手持ち」と「購入分」の単価が違う点は、実際に材料を消費したとき把握される「費用」に差が生まれることになりますから、やはり意思決定に非常に重要な要素になり得ます。
ただそれは「別なアプローチ」「別な計算方法」の担当だということです。
本問の「差額原価で判断」する以上、「手持ち」はすでに支払い済みですから考慮しない(考慮してはいけない)ことになります。
Re: 全経上級165回原価計算問題2について - tkpa2
2019/08/21 (Wed) 04:50:05
東北 様
お世話になります。
ご回答ありがとうございます。
この問いには、将来の原価分だけを加味する点は、理解できました。ただ、東北様の言われる、「別のアプローチ」「別の計算方法」の担当がイメージできない状況です。
お時間のある時にアドバイスいただければ助かります。
当方の学習状況ですが、152回の2級を合格したので、この7月より上級(1級)のフリーテキストをベースに取り組んでいます。ボリュームも多く、闇の中をさまよっているような感じです。
よろしくお願いします。
Re: 全経上級165回原価計算問題2について - 東北
2019/08/24 (Sat) 10:38:18
お疲れ様です。
>「別のアプローチ」「別の計算方法」の担当がイメージできない状況です。
自分の理解ですが、前回自分が「別なアプローチ/別な計算方法」と書いた点は、その勉強が「簿記試験のため」だったら深入りしない(考えない・イメージしないようにする)点だと思っています。
なぜかというと、簿記つまり会計の基準は「一般に公正妥当と認められる会計慣行」です。
法律のような厳密さはなく、言い換えれば「公正妥当と認められれば何でもOK」となりこれは「ルールの範囲内であれば『その企業のやり方・考え方』が優先される」ことになります。
自分はいわゆる現場の「原価計算」はしたことがないですが、本問のケースで「例えばの話」をすると
<ケース1>
社員「差額原価を計算すると、(1)案の方が有利です」
社長「でも(1)案はB材料を使うだろう? 最近わかったんだがB材料に使われている希少金属が採れなくなって『今保有しているB材料とまったく同じもの』はもう手に入らないんだ。そして保有のB材料は今後相当なプレミアがつくことが予想される。よって今回は(2)案を採用する」
<ケース2>
社員「差額原価を計算すると、(1)案の方が有利です」
社長「わかった、ただしB材料の購入先をC社にして、代替できるC材料を購入する」
社員「社長、それだと(1)案どころか(2)案の倍以上費用がかかってしまいます」
社長「いいんだ。ここは多少損してでも『C社と取引している実績』を我が社は欲しい、それが今後のメリットにつながる」
ものすごい極端な話ですが、それぞれのケースで社長が言っているのが「別なアプローチ」に当たります。そしてどちらも「意思決定」としては間違っていません。
ここまで考えると「そんなことまで問うてくる簿記の問題」はまずあり得ないと判断できます(90分の試験時間で処理できるはずのないデータ量になるでしょうし)
>この7月より上級(1級)のフリーテキストをベースに取り組んでいます。ボリュームも多く、闇の中をさまよっているような感じです。
これは今現在の自分も苦労中のことですが、全経上級/日商1級のレベルになると「いかに『捨てる範囲』を見極めるか」がかなり重要になってきます。
試験のボリューム的にも、イメージがつかない時全部立ち止まってしまうと持たないので気をつけたいところです(最後の一文はほぼほぼ自分に言っています(苦笑))
Re: 全経上級165回原価計算問題2について - tkpa2
2019/08/27 (Tue) 22:30:49
東北 様
この度はお世話になります。
貴重なアドバイスありがとうございます。
2級は前回合格しましたが、6年ほど前にも2級の学習を途中で挫折したため、折角途中まで学習したことが無駄になった経験があります。
そのため、現在の上級(1級)の勉強については、折角2級を受かったので、これを無駄にせずなんとか続けてやり遂げようという気持ちだけで頑張っている状況です。
あと、東北様の言われる、「捨て問を見極める」とは今の私には何かまだ雲をつかむような感じです。(学習しているとその見極めはできるものでしょうか?)
また、お時間のある時にでもアドバイスよろしくお願いいたします。
Re: 全経上級165回原価計算問題2について - 東北
2019/08/28 (Wed) 20:21:08
お疲れ様です。
>「捨て問を見極める」とは今の私には何かまだ雲をつかむような感じです。(学習しているとその見極めはできるものでしょうか?)
自分もまだ勉強中なのであまり大層なことは言えませんが、使っているTAC出版の過去問は「A:易/B:難」というように問題の難易度がランク付けされています。
自分自身ようやくそのAやBの難易度が「理解できる」「納得できる」ようにはなってきました。
(もっとも本番の場合「理解・納得」の1段先の「判断」をしなければならないのでそのあたりはまだまだですが)
>現在の上級(1級)の勉強
お互い頑張りましょう。
たしかこちら(CMCさん)がおすすめしていて、自分もものすごく納得したのが「1級(上級)の勉強を一通りしたところで、2級のフリーテキスト講座をもう1回視聴し直す」という勉強方法です。
自分自身思い知らされましたが、2級合格したとしても、意外に理解していないというケースがままあります(2級は暗記で解いてしまった、などの理由で)
1級の内容がある程度頭に入った状態で2級のフリテを視聴すると「これはこういうことだったのか」といろいろ目からウロコ状態でした。
そうやって2級という「根っこ」をより太くして改めて1級を勉強すると理解がより深まったというのが自分の感想です。
ただ時間がかかる勉強方法なのでスケジュールと相談の上大丈夫ならば、ですが、個人的にはものすごいおすすめな方法だと思っています。
Re: 全経上級165回原価計算問題2について - tkpa2
2019/09/01 (Sun) 17:21:59
東北 様
この度はいろいろお世話になっています。
お返事が遅くなりましたが、ほんとうに貴重なアドバイスありがとうございます。
東北様の言われるとおり、2級は合格したものの、なんとか上部だけを暗記してたまたますり抜けたような気がしています。
何度も挫折したくなりますが、もう少し我慢してアドバイスを参考にし、頑張っていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。