Re: 相談があります - 東北

2017/10/14 (Sat) 23:51:23

日商簿記の申込締め切りが迫っている
（試験会場によってはもう締め切られている）
状況ですので、ちょっと横から書き込みします。

以下、あくまでも自分の「個人的意見」なので
あくまで参考程度にしてみてください。

自分も日商簿記１級は目標として勉強中の身です。
６月の試験は失敗し、11月の試験にも申し込みました。

ただ、現時点での感触ですが
「今回の日商簿記１級も厳しいな」と感じています。
なので、日商１級から１週間後の全経簿記１級にも
申し込み、現在はそれを中心に勉強しています。

自分はいろいろな試験を受けてみましたが、そこで
痛感したことがあります。
「いかにモチベーションを保ち続けるか」
ということです。

日商簿記１級を目指し勉強するということは
有意義なことだと思います。
ただし、日商簿記１級「だけ」を目指した場合
それに失敗したとき残るものは何もありません。
「自分はここまで勉強したんだ」という
自信にはつながるとは思いますが、残念ながら
周囲は普通、そこまでくみ取ってはくれません。

また日商簿記１級はその難易度に比べて
「リターンがない」資格という話も聞いたことが
あります。
税理士試験の受験資格を得られる、とはありますが
逆をいえば「それだけ」であり、何も知らない人からは
「へー、１級ってすごいね」と言われる「だけ」です。

自分は
・税理士試験挑戦までを視野に入れている
・単純に勉強が「楽しい」
ことでモチベーションを保っていますが、Ｋさんの
日商１級に対する「動機」って何でしょうか？
書き込みだけでは判断できませんが、
「何か１級持ってるとかっこいい」くらいの動機だと
正直、モチベーションを保つのは難しいと思います。

逆に自分のように「いつかは税理士」と考えて
いるようなら、現時点から学習するとして
１）11月の全経１級取得
２）来年２月の全経上級取得
と目指していった方が現実的かつ効率的と思います。
（日商は11月を逃すと来年６月になるので）
実際、自分はその目標で勉強を進めています。

検定には「１級の壁」というものが通常あり、
日商簿記２級と１級の間の壁は相当なものと
自分自身実感しています。
CMCフリーテキストで
「100階建てのビルがあるとして日商簿記１級を
　100回とすると、日商簿記２級が20階」
という説明を見たことがあり、これは本当に実感
しています。
と同時に「全経上級は80階（あたり）」と説明
されているので、今から勉強を開始するのなら
全経１級→全経上級と目指していく方法が
得られるものが同じ（税理士試験受験資格）分
より現実的ではないかな、と思います。
※この場合、仮に全経１級から先であきらめるに
　しても、「全経１級取得」という結果は残ります。
　同時に今現在の感触として、日商簿記２級を取得した
　「だけ」の知識では全経簿記１級は十分に歯ごたえが
　あり、それを取得できれば確実に自信につながると
　思います。
　さらに言いますが、何も知らない人は
　「日商簿記１級」と「全経簿記１級」を等しく
　評価（認識）します（笑）
　実際は全然難易度が違いますが、単純に「１級」の
　資格を持っていれば損なことにはつながりません。
　（まあ受験料は係るのでそこは自己責任ですが）

あと最後に「どの資格がおすすめ」という部分ですが
CMCの社長さんが「おすすめ資格」として挙げたものに
（確か「就活生向け」という前置きがありますが）
・全経税法（所得税／法人税／消費税）
・弥生検定（経理／給与」
・勘定奉行（経理／給与）
・ビジネス会計（３級／２級）
・建設業計理士（２級）
・日商電子会計実務（２級）
などが挙げられていました。

ただ、検定に関しての個人的意見で念押ししたいのは
「資格・検定取得はスタートであってゴールではない」
ということです。

これは「自分は何をしたいか／何になりたいか」と
言い換えることができます。
つまり「その資格で自分は何をしたいのか」は
受験（勉強）前にしっかり認識しておくこと、と
いうことです。
それがモチベーション維持につながりますし、何より
失敗したとしても自分自身を納得させることが
できると思います。

以上、長々と失礼しました。